1st Cub旅 行けるか?!湘南! 最終夜

2015年7月21日PM 神奈川県 鎌倉市近郊


カブ旅もついに佳境を迎え「はじめての遠出」もそろそろ終盤に差し掛かる。

僕は今から帰路につく事に、少し切ない気持ちを感じていたので最後に少しだけ、この湘南の地の空気を感じていたくて海岸へと戻ってきた。

バイクを路肩に停めてギラギラと照らす夏の暑い日差しを目一杯体に浴びた。自動代替テキストはありません。

今目の前に広がる青い空と青い海、そこに暮らす人々。何気ない光景が全てとても美しく見えた。

この旅で一気に日焼けをしてほんの数日前と比べて腕や顔が真っ赤になっている。

この数日間で日焼けだけでなく、精神的にも少し成長したのかもしれないししていないのかもしれない。

でも僕は晴れやかな気持ちに満たされていた。それだけで此処へ来てよかった。と思えた。

この後おそらく8時間くらいかけて僕は自宅までの中継地点である静岡県袋井市の友人宅へと向かう、ラフな姿から「旅姿」へと服を着替えた。

ブーツに履き替え、Tシャツの上にはお気に入りのジャージ。

いつもの迷彩柄のカーゴパンツ。僕の旅姿はいつもこうである。

「さぁ行こう!バイバイ、また来年の夏戻ってくるね」

心の中で海につぶやき僕はR134を西へ向かって走り出した、時刻は15:00をまわり夕方へと差し掛かっていた。

帰り道は黙々と、一気に箱根まで抜けた。

箱根峠の途中のコンビニで一休憩、今朝もらった「ずんだチョコ」を取り出して食べようと思ったら、ドロドロに溶けていた。笑

この夏真っ盛りの時期になぜ僕はバイクの収納にそのまま入れておいたのだろうと後悔した。

帰るころにはまた固まっていることを信じてそのままにしておいた。

箱根山の標高は1438m。

登れば登るほど…さっきまで汗が噴き出るくらい暑かったのに、一気に気温が下がる。

確か頂上付近で20度を下回っていた。

寒い。とにかく寒い。合羽を防寒着代わりに着込んで再び走る。幾分かマシになった。

山を下りると眼前には静岡県三島市の市街が一望できた。

まだまだ家は遠いのに、帰ってきちゃったな。なんてふと思った。

僕は箱根山を境に、どうしても「関東」「中部」と分かれるような気がする。

しかしここからは国道一号線のバイパスが高速道路のように愛知県までひたすら続いている。

もちろん125㏄未満なので一部区間は「迂回」しないといけない。

それと来るときに「バイパスをカブで走る恐ろしさ」を経験しているので、帰りは「旧東海道」も利用するようにしよう。

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富士山を右手に眺める。

途中「由比」の辺りは流れが速いので旧道を通った。

旧道は良い。

昔からの風景と「古き良き匂い」が漂っている。

高度成長期以前までは、はるか昔から人々がこの道を行き来していたのだ。

とてつもなくノスタルジックだと僕は思う。

自動代替テキストはありません。

旧東海道「由比本陣」

時間が間に合わず中は見られなかったが外観を眺めるだけでも、十分に楽しめる。

昔の人々がそれぞれに何を考え、何を思い、どういった人生を歩んでいたのか。考えるだけでワクワクする。

これだから歴史は素晴らしい。

ここから行けるだけ旧道を通ってみよう。と思い僕は古の道を辿る、バイクだからこそ見られる風景を堪能する。

町を抜けると、急な坂道が現れた。僕は一瞬躊躇した…

 

傾斜がものすごい。

 

いや…大丈夫なはず…!

と、一気に駆け上がろうとアクセルを開けた。

…さすがに2速じゃ登らないか…と1速へとギアを落とした瞬間だった。

フロントが一気に浮き上がり「ウイリー」をキメた。(´;ω;`)

 

今だからこうやって少しネタとして書いてはいるけれど…その時は本当に死ぬかと思ったのだ。

リアボックスに荷物をパンパンに積んでいた事も災いして、結構フロントが浮いた。。

僕は恐怖と驚きで冷や汗たらたら。

後から調べてみたら「薩埵峠」と言う峠道だった。

webの情報を見る限り、あまりに酷な道…所謂「酷道」のカテゴリには入っていない模様だったが、僕が通った日没間近の薩埵峠酷道でしかなかった

ウイリーをかました後、またフロントが浮くのではないか…と言う恐怖が頭から離れず、まるでレーサーのような前傾姿勢

で僕は急斜面を登った。

さすがに峠道は殆ど「往時のままの姿」をとどめていて、ガードレールもロクになく。左側は崖。

目の前を動物が通り過ぎた。イタチ?狸?

僕はなぜここに迷い込んだのだ…。

左側には夜の海が広がっていたが、景色を堪能する余裕なんてなかった。

なんとか峠を越した僕は疲れてしまい、バイパスへ戻るのも億劫になっていたので旧道を頼りに友人宅を目指した。

この時すでに、当初の到着予定時刻を大幅に過ぎそうな予感でいっぱいだった。

静岡県は長い。

もう夜だから寄り道すると言ったらコンビニか道の駅くらいなので、無我夢中で走った。

ようやく道の駅「宇津ノ谷峠」までついた…。

僕は遠距離の疲労でぐったりしていた。

とりあえず何か食べたい。

道の駅内にカップヌードルの自販機を見つけたので早速一つ購入した。自販機には給湯設備が付いており、持ってきた非常食のご飯にもお湯を注ぐ。

やっぱりこのインスタントご飯はマズイ。カップヌードルのカレー味があるからなんとか食べられてはいるけど。

画像に含まれている可能性があるもの:屋外

夏とはいえ、静岡県へ入ってからはほとんど山間を抜けることが多くて僕の体は冷え切っていたので温かいラーメンが身に染みる。

友人宅まではあと数十キロのハズ。

LINEを開いて友人へと連絡を取る。この辺りのバイパスは125㏄以下も通れるものの夜間ともなると流れが速い。

疲れた体に鞭を打ち一号線を抜ける。抜ける…。

しかしさすがに途中から90㏄カブでは非力なので旧道へと迂回して袋井市を目指した。

「あと10キロ」の表示がとてつもなく長く感じた。

PM11:00過ぎ、日付変更まであと数十分というところだったろうか、見慣れた風景の中僕は友人の家へとたどり着いた。

見慣れた気心の知れた友人に会えたことでホッとした。今回の旅は「人との繋がり」を感じる旅だった。

二日前愛知県の最北端の家を出て、片道400キロ弱。さらにそこから折り返してまた片道180キロほど。

よくもこれだけ走り切ったものだ。400cc空冷四気筒に乗っていた10代の自分に言ってやりたい。

「400㏄もあるんだからバイトしてお金貯めて北海道でも一周して来いよ!」と。

それだけ今回の初めてのカブでの、いやバイクでの遠出は僕に自信と未知なる可能性を示してくれた。

サラリーマンが悪いとは言わない。けれど人生数十年しか生きられないのだ。もしかしたら数十年も生きられないかもしれない。

そんな綱渡りな、人の一生を少しでも楽しまなければ損じゃないのか?もっと新しい未知なる世界を知ることが必要なんじゃないか?

もっとワクワクするような夢をもって、一日一日を「明日は今日よりも良くなれるように」過ごさないといけないんじゃないか。

音楽を、バンドを辞めてからの自分はどうだったろうか?

少しの休みの少しの勇気が僕をこれだけ変えてくれた。じゃあもっと大きな経験は僕をどういう風に変えてくれるのだろう。

僕はこの暖かくて今にも飛び出していきたい気持ちを得られた旅と偶然の出会いに感謝した。

2015年の7月 1stCub旅はここに幕を閉じた。
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